『分煙壁新聞』No.11 [1998.10.31.] 分煙堂本舗・発行   〒115 東京都北区神谷3−28−12−2B/Tel・Fax 03−3901−7131 *「法人タクシーに一定率の禁煙車を」と、門野秀行・関東運輸局自動車第一部 長が8月24日の関東地区ハイ・タク協議会で提言しました。需要落込み対策の一 環として、「(個人タクシにとどまっている禁煙車を法人にも広げて)比率を高 めることが、タクシーに注目を集めることになる。いろいろな観点があってもい いのではないか」と、業界に取組みを要望しました。法人が禁煙タクシーを導入 すれば、台数は飛躍的に増加します。街中を禁煙タクシーが走り回ることの広告 効果・教育効果は抜群です。日頃タクシーに乗る人も乗らない人も、援護射撃を ヨロシク。   ・〒231 横浜市中区北中道5−57関東運輸局宛 Tel.045-211-7246 *ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議が9月19日、弁護士や各分野の専門 家らの呼びかけで発足しました。ご存じのように喫煙でもダイオキシン等が発生 し、環境問題としてタバコ公害を社会に訴える必要が増しています。一方、ダイ オキシン等の環境問題に取り組む人たちのタバコの害に関する認識は、いま一つ、 と言うより「いま五つ」ぐらいが現状です。この際、有志各位はこの国民会議に ご参加の上、タバコ問題の重要性を提言していただければと思います。  ・入会金千円・年会費二千円  ・郵便振替00170-1-56642「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」  ・事務局=〒105-0004 東京都港区新橋4-25-6ヤスヰビル2,6F コスモス法律事務所  ・Tel.03-3432-1475/Fax.03-3437-3986 *『タバコ・ウォーズ』〜米タバコ帝国の栄光と崩壊〜という翻訳本が8月に早 川書房から出版されました(2800円)。著者はNYタイムズ紙記者フィリップ・ J・ヒルツで、米タバコ会社の過去40年に渡る必死の攻防を膨大な資料を元に描 いています(こなれない文章でちょっと読みにくいですが)。 ☆大同生命の非喫煙者割引保険(健康体割引)&先行2社との商品比較☆  BY 佐藤和彦〔保険評論家〕  10月2日に、わが国で3番目の非喫煙者割引生命保険(商品名は『健康体割引』) が中堅生保の大同生命から発売された。同社は総資産で見て業界9位の会社である (第百生命は15位、アリコは19位)。  新聞報道では、この保険は、第百・アリコの非喫煙者割引保険とエジソン生命 の健康体保険(血圧・BMI*が一定の範囲内にあり、運転歴が良好であることが 割引の条件)を合体させたものと紹介されているが、非喫煙者に関しては第百・ アリコともほぼ同様の条件を課しており、商品内容に大きな差はない(大同は同 社基準による「健康状態良好な」喫煙者を「健康喫煙者」とし、これらの者にも 保険料割引を導入したことが目新しい)。  これら3社の割引率**を40歳の男性非喫煙者で比較すると、第百=17.2%、アリ コ=24.7%(但し、喫煙者は約9%値上げ)、大同=33.2%となる。  大同の割引率が大きいのは、死亡率の差を反映させるだけではなく、付加保険 料(保険会社の手数料)の部分を大幅に削っているからである。同社は業界随一 の代理店網により企業市場に特化している会社であり、大手生保と比べて保険外 務員(所謂「保険のおばちゃん」)の人件費負担が小さいため、大胆な付加保険 料のカットが可能になったものと見られる。  また、同社は営業政策上の観点から若年層の割引幅を大きくしており、割引率 は30歳「非喫煙健康男性」=30.0%(「喫煙健康男性」は 24.1% )、40歳=33.2% ( 21.9% )、50歳=28.8%( 14.3% )と年齢による差が小さい(むしろ逆転し ている)。  第百・アリコの割引率は、喫煙者と非喫煙者の死亡率の差をそのまま反映した ものとなっているため、タバコの害の影響が大きくなる中高年になるほど大きく なるが、第百の方がリスクをよりストレートに反映したものとなっている(第百 の割引率〔男性〕は30歳=8.9%、40歳=17.2%、50歳=23.3%。アリコは、30歳= 14.8%、40歳=24.7%、50歳=25.3%)。なお、アリコは喫煙者の料率を値上げし ている。  その他の特徴としては、喫煙者の定義が第百・大同が「過去1年間喫煙せず」 であるのに対し、アリコは2年間喫煙していないことが条件。加入年齢は、第百 が20歳、大同が21歳から入れるのに対し、アリコは「喫煙習慣が安定する26歳か ら」と慎重な姿勢が伺える。喫煙の検査法方も、2社が「唾液」で行うのに対し てアリコは尿検査で行い「より精密な検査が可能(業界筋)」になるとのこと。 このように、非喫煙者の定義を厳格にし、それに応じて割引率を大きくすること は、確信的な非喫煙者である運動関係者にはメリットが大きい。  以上、商品内容や保険料率に関しては3社とも特徴があり、各自の判断により 選択していただくこととなるが、運動の観点からは、『もう、すいません』(断 煙すれば保険料が安くなる喫煙者向け保険)でタバコ離れを促進し、「健康支援 研究センター」を設立して喫煙の害を啓蒙して行こうとしている第百生命の姿勢 を高く評価したい。  * BMI=身長と体重のバランスのこと(ボディ・マス・インデックス)。  **割引率=いずれも自社比であるが、生保の保険料はごく最近まで基本的に全 社横並びであったので、他社との比較に用いても実用上問題はない筈。 《日程》 ▼10月31日(土)〜11月1日(日)=目白学園女子短大学園祭(新宿区中落合4-31-1)  *生活科学科展示「生活習慣病が日本を滅ぼす」【135教室】   ※林俊郎・生活科学科長の同名書籍(健友館/1300円)も発売中。昨年出版 の『流行する肺ガン』同様、タバコの害を鋭く衝いています。 *特別シンポ「今、子供たちが危ない」【31日13:00〜15:00/130教室】 ▼11月20日(金)18:30=分煙の会定例会【飯田橋/富士見区民会館】参加費\200 ▼11月21日(土)〜23日(月)=慶応大学三田祭・法学部政治学科川合ゼミ(432 号室)にてタバコ問題の研究発表