『分煙ぷち壁新聞』 ★2002.12.15. 分煙社会をめざす会・発行 ★〒115-0043 東京都北区神谷3−28−12−2B TEL&Fax.03−3901−7131 ■たばこ病訴訟〈民事26部・平成10年(ワ)第10379号/合議=浅香紀久雄・水野邦 夫・折笠由佳〉第25回口頭弁論が12月10日10時、東京地裁で開かれた。結 審間近で、しかも時期外れという異例の裁判官交代となり、さまざまな臆測を呼ん でいる。 ◆裁判長=裁判所の構成が変わった。 ◆伊佐山弁護団長=当訴訟のポイントを陳述したい。 ◆裁判長=30分位という予定なので…… ◆伊佐山=陳述は10分位で、全部で30分。原告らは長期の喫煙で重篤な疾患に なった。これを否定するのはJT位だ。JTのタバコを外国では「肺癌の原因」と 表示して売っている。こんなことが許されるのか。JTは疫学に対する基本理解が 全く間違っている。JTの対応は犯罪的だ。JTの謬論には最終準備書面で詳細に 反論する。米版『タバコ白書』でタバコ会社の内部文書が出ている。JTはさすが に依存性がないとは言えず、「弱い依存性がある」と言っている。B&W社は内部 では「依存性を売る商売」と言いながら、対外的には「依存性はない」と嘘を言っ ている。健康日本21で厚生省は喫煙の超過死亡は年9万5千人(全体の12%) と言っている。去年の薬害エイズ判決で、坂口厚相は「医薬品などの安全性は予防 的措置を取って行きたい」と述べた。被告国の求釈明は「『危険度』『リスク』等 の相互の異同は?」などと、国民を馬鹿にしている。『タバコ白書』を基にした記 述なのに。『厚生白書』では「ニコチンの依存性の点から捉えることが重要」と言 及している。世界が注目する裁判であり、歴史に耐える判決を。 ◆裁判長=被告側からは? ◆JT岩淵代理人=本件は不法行為訴訟なので、公衆衛生の観点と不法行為は区別 して、と申し上げたい。 ◆山口弁護団事務局長=裁判長の交代という思わぬ事態となったので、裁判長にご 理解頂くよう努めたい。JTの言は本件の総体を裁判所に誤認させるものだ。年9 万5千人の死亡を裁判所に実感してもらうよう主張したい。NY貿易センターのテ ロは3千人の死亡で1回だが、タバコでは毎年9万5千人だ。JTと国は恬として 恥じない。交通事故死は年1万人だ。喫煙は最大の人災であり、犯罪だ。JTは原 告個別の喫煙歴に細かい疑義を呈しているが、長期の喫煙を問題にしているのだか ら、吸い始めの日とか中断の日数等の問題ではない。被告は「原告が喫煙をしてい ない」という反証を出すべきだ。また、JTの指摘する他の病因は、可能性を言っ ているだけだ。時効・自己責任については最終準備書面で述べる。被告国はだんま りを続け、喫煙とタバコ病の因果関係も認否しない。具体的・効果的対策を何ら取 っていない。64年の米公衆衛生長官報告等に際しての被告らの認識・評価・対策を 明らかにせよ。 ◆裁判長=(本日提出した原告の)レントゲン写真は素人が見ても分らんやつでし ょ? ◆山口=素人でも分るんです。肺気腫の所が極めて肥大している。 ◆裁判長=はい。私も書面全部を読んでないので…原告側主張はタバコ販売そのも のでなく、販売の仕方を問題にしてるんですね? ◆伊佐山=はい。 ◆裁判長=つまり適切な規制措置を伴わない販売(が問題)ということで良いです ね? 中心は因果関係の議論、つまり不法行為か、作為・不作為か、売ったことと 吸ったこと(の因果関係)よりも、喫煙と病気の(因果関係の)議論ですよね?  人格権に基づく請求の法律要件は何か、自分でもはっきりしない。俗に言えば、( 不法行為の)ハードルの問題。 ◆伊佐山=近いところで準備手続きで整理して頂くということで。 ◆裁判長=各2〜3名ずつ位来て頂いて、打合せというのは如何か? ◆JT岩淵=ちょっと3月終結は無理かなあと……。    ◆裁判長=裁判所もちょっと不可能。    ◆山口=3月にこだわらず。 ◆裁判長=連休明けの期日を頂きたい。進行協議は合議の上、3月より前に。4年 半やったものを3月迄に消化するのは無理。 ◆JT岩淵=(原告の)証拠説明書の第2・第5を早めに。     ◆山口=では2週間後に。 ◆裁判長=2月4日、14階で進行協議。1時間位か。3グループ(原告・JT・国 )ですよね? 事実関係はかなり資料があるので、法律的な関係が問題。 [注:進行協議は非公開] ◆山口=2月4日でかなり話ができるのではないか。  <10:47 終了>  *次回03年3月18日(火)、次々回5月27日(火)いずれも10時、東京地裁627号。 ■本真VS シバ訴訟(職場の分煙を要求したため解雇された本真望実さんが去年 12月、解雇取消し等を求めて提訴)では、被告会社側が原告の「協調性のなさ」 をでっち上げた同僚の陳述集を証拠として提出し、全面対決の模様です。分煙の会 でも訴訟カンパを受付けていますので、ヨロシク! ■好評の禁煙ステッカー増刷が出来ました。白地に赤の禁煙マーク。1枚に大3ケ ・中3ケ・小6ケで汎用性抜群。1枚100円(手渡し価格)。郵送の場合は、5 枚600円(送料込み)/10〜99枚@100円(送料サービス)/100枚以 上@80円(同)/200枚以上@75円(同)/500枚以上@70円(同)/ 1000枚以上@60円(同)→03-3222-6781首都圏協又は分煙の会迄。