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■オーストラリア見聞録■3
★病院は当然禁煙★
病院はもちろん敷地内禁煙になっております。
それを聞いた夫の薗潤が、たいそううらやましがり、神戸市立中央市民病院の禁煙化の苦労話(「モク殺モク視せず〜病院でタバコと戦う」(神戸新聞出版)に詳しくまとめてある)をしました。すると、タスマニアのロイヤルホバートホスピタルでは、病院の周りの道路にまで、禁煙区域の黄色いラインがあると教えていただきました。感動した私たちは、早速見学してまいりました。
病院の内外のいたるところに禁煙に関する看板があります。
道路に引かれた黄色のラインの内側の地面には、しっかり禁煙マークが書かれており、敷地内はもちろん、外からも煙が入ってこないように、入り口や、空気の換気穴から、タバコを吸うスペースまで一定の距離が確保できるように配慮されています。病院では、外のスペースでもドアから3メートル以上、エアコンのダクトから10メートル以上の場所での喫煙は法律で禁止されています。病院は禁煙があたりまえなのです。
入院でも外来でも、病院の中でさえ、タバコくさい危険な空気にさらされている日本は、患者さんにとっても職員にとっても、決してやさしい環境ではありません。禁煙が法律で決められている国の病院の中を歩いてみると、本当に快適で安全な病院だと痛感します。
玄関付近や、建物に煙が及ぶような場所には、さすがに喫煙者の姿はありませんでしたが、敷地の中でも建物から数十メートル離れた中庭(玄関から遠い外のスペース)には、敷地内禁煙のルールを無視して喫煙するスモーカーもおり、ポイ捨ての吸殻もしっかりありました。
喫煙率は下がっても、喫煙者はまだ居るわけで、ポイ捨て、ルール破りなどの喫煙者の逸脱した行動パターンはいずこも同じでした。
タバコを吸って病気になった人が入院になるケースが多いことを考えると、病院という施設には、依存の強い重症患者さんが多数おられるわけですからきちんと罰金でも取るようにしないと徹底は難しいのでしょう。
オーストラリアでさえ、病院の中庭に関しては、まだルール破りの管理が十分できていないようでした。
黄色の禁煙区域のラインの外でタバコを吸っていた女性と葉巻を吸っていた男性と一緒に写真を撮らせて頂きました。
この女性はすでに肺がんですが、死ぬまで吸い続ける決心をされているということでした。禁煙バッジをいくつも付けた私たちが近くに行くと、煙が私たちに来るのを気にして女性は早速タバコを消しましたが、葉巻の男性は知らん顔で吸っていました。
メルボルンのウーマンズホスピタルでは、喫煙する職員が病院の中ではなく、外で吸っておりました。
白衣で頭に予防キャップをかぶって吸う姿は非常に奇異でした。
職員、患者を問わず、病院の中での喫煙が、いまだに許されている日本は、たいへん問題です。病院の管理基準に敷地内禁煙を盛り込むことは急務でしょうし、日本で病院敷地内禁煙化の法律の実現が待ち望まれます。
話はオーストラリアからはずれますが、2000年12月にインドのニューデリーで開かれた禁煙の学会に行ったとき、喫煙対策では先進国とはいえないインドでさえ、病院の中の喫煙は法律で禁止されていました。
日本は最悪です。