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■オーストラリア見聞録■4

★タバコの売り方のルール★

 オーストラリアでは、タバコのディスプレイに「SMOKING KILLS」と大きく表示し、禁煙支援の QUIT LINE の文字と電話番号が書かれております。
 タバコ対策がしっかりしている国では、タバコの売り方にもきちんとしたルールが定められております。決して自主規制ではなく、疾患の最大にして予防可能な原因であるタバコをなくすために、行政の責任で、法規制のもとに徹底しています。

 タスマニアでは、タバコ屋さんたちにもディスプレイに関する法的な規制を示すために、わかりやすくてかわいいイラスト入りの冊子が配られております。内容は、19ページくらいあります。

    Selling Tobacco Product in Tasmania
    A Guide to Tasmanian Legistlation

という冊子で、タスマニアの Health and Human Services から出されています。

1997年の Public Health Act からタバコ販売に関する部分をわかりやすくまとめたものです。まずDr.Mark Jacob氏の前書きには、「タバコはタスマニアにおいて、単独で予防可能な最大の疾患と早期死亡の原因であること」を明記した上で、タスマニアの現状(毎年11000人の中学生が11500000本のタバコを吸っている事態)に対し、タスマニアの子供たちがタバコを買えないようにするために、どうしたらよいかをまとめたと書かれています。

  • タバコの広告に関して、
  • タバコの価格や商品ボードのディスプレイに関して
  • タバコそのもののディスプレイに関して
  • タバコの警告表示に関して
  • タバコを売る資格に関して

    具体的な指示が、イラストでわかりやすく示されております。

  • それぞれの商品に関してひとつ以上のパッケージを並べてはいけません。
  • 中身の入っていないパッケージを並べてはいけません。
  • トータルでも150パック以上のパッケージを並べてはいけません。
  • カートン売りをする商品は、カートン以外の商品を店先に並べてはいけません。
  • 同じパッケージを並べたり、ビジュアルなイメージと一緒に並べてはいけません。
  • ひとつのパッケージはひとつだけを見えるようにしてあとは、1列に並べないといけません。
  • トータルのディスプレイ面積は、4平方メートルを超えてはいけません。
  • タバコをカウンターや直接窓に接するところや、入り口から2メートル以内の場所に並べてはいけません。
  • タバコを鏡や照明で強調して並べてはいけません。
  • お菓子など、子供たちの買う商品から少なくとも75センチ離して置かないといけません。
  • 色彩を使ってタバコのディスプレイを目立たせてはいけません。
  • 葉巻は1商品1本ずつ1商品1パッケージずつは並べてもよいです。

    「SMOKING KILLS Call the Quitline ph 131848」

    のサインを掲げなければならず、もしそれをしなかったり、未成年(18歳以下)にタバコを渡したり、売ったりしたら、5000ドルの罰金を取られることもあります。

  • おもちゃや、お菓子のパッケージにタバコのデザインをしてはいけません。
  • コンテストや賞品、無料サンプル、ディスカウントなどは禁止されています。
  • タバコ販売にはライセンスがいります。
  • 子供に売らないために、運転免許、パスポート、写真付きの身分証明書などの提示を求めましょう。
  • あなたが雇っている人にもこれらの情報の周知徹底を図りましょう。
  • タバコ自販機による販売は2001年1月1日から禁止されています。
  • 価格表の大きさは、21センチ×29.5センチで文字の大きさは4センチ
  • お買い得などの宣伝文句は使ってはいけません。
  • 各価格の文字の大きさは2センチ

    などなどかなり細かい規定があります。

 メルボルンでは、4年前に尋ねたときに、ひとつだけみつけた地味な木の家具のような自販機があったホテルにも行ってみました。
 やはり、あの自販機は影も形もありませんでした。
 オーストラリアでは、すでに自販機は違法なのですから当然です。

 以前タバコ広告の規制をしたら、タバコ会社は、タバコのパッケージを店中に無節操にたくさん並べるという方法で広告を、始めたそうです。そのようなタバコ会社の逆襲を完全に抑える形で上記のような規則が出来上がっていったようです。

 子供たちを守るために、オーストラリアで禁じられていることが、すべて野放しにされている日本に、今、私たちは住んでいます。


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